2024年02月25日

 今シーズン(2024年)のシラカバ花粉飛散はどうなる?


 本州以南では既にスギ花粉が飛散しており、間もなくピークとなるところも多い様です。スギの群生地が道南の一部に限られるため札幌近郊では余り問題となることはありません。ここ札幌で春先一番早い時期に観測されるのはハンノキ花粉です(図1)
  
   図1 札幌花粉カレンダー.JPG
 図1 札幌市花粉症カレンダー(道立衛生研による)

 例年だと雪解けの進んだ3月中旬頃から飛び始めるのですが今年の暖冬傾向を考えるとひょっとすると飛散時期が早まるかもしれません。ハンノキと言う名前は余り馴染みが無いかもしれませんが全国各地に分布しており、同じカバノキ科のシラカバ花粉症の方はハンノキ花粉を取り込むと(それ程花粉飛散量は多くありませんが)症状が出てしまうため注意が必要です。

 そこで気になるのは花粉量、患者さんの数も多いシラカバ花粉の今シーズンの傾向です。なお昨シーズンは気温が高かった影響か?(元来シラカバは寒冷地で成育するので高温は苦手なはず?)私自身の観測では雄花の数自体非常に少なく、生育しても小型で変形した雄花が多かったです。そしてあっという間に枯れてしまいました。そのため花粉飛散量のピークらしいものがほぼありませんでした。
 毎年いくつかの機関からシラカバ花粉の飛散予想が出ていて今年の予測はどうかと言うと、全てが「多目」と予想しています。まずはお馴染みの道立衛生研究所https://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/p_files/yosoku.html)で昨年の4月以来更新がありませんがシラカバ花粉の飛散開始日が4月15日(例年値4月23日)とかなり早目で飛散量は「やや多い」(?多分例年比です。)と予測しています。そして日本気象協会https://www.jwa.or.jp/news/2023/12/22032/9は例年比、前年比共に「非常に多い」(昨年は過去最低位に少なかったのでこれは納得。)と予測し(図2)

  図2日本気象協会.JPG
      図2 日本気象協会の予測

 最後にウェザーニュース社https://weathernews.jp/s/topics/202309/270185/)は例年比で120〜150%、前年比では400%程度と予測しています(図3)

   図3の1WN.JPG
   図3の2WN.JPG
      図3 ウェザーニュース社の予測
 
 この中で一番分かりやすく納得できる数値はWN社のものでしょうか。

 最近当院ではアレルギー性鼻炎の症状が酷くなってきたとおっしゃる患者さんが増加傾向にあるため本日(2月24日(土曜日))の診療後に、ほぼ毎年観察している厚別区某所の公園内のハンノキを見て来ました。(実はなかなかハンノキが群生している場所は希少なのですが、ここは割と道路沿いで観察しやすいです。)ハンノキに関してはまだ雄花序が成熟しきってはいない様子で花粉飛散までは2〜3週間はかかりそうです(図4)

2024.2.24ハンノキ全体.jpg2024.2.24ハンノキ雄花.jpg
      図4 2月24日(土)のハンノキの雄花序の様子

 するとやはり例年通りということになります。また数に関しては特段多くもなく少なくもなくといったところ。

 一方でシラカバに関しては我が家の近所のシラカバも同様非常に雄花序の数が多い印象を受けます。あくまで私の目視した印象で例年比2〜3倍前後位にはなりそうです(図5)

2024.2.24シラカバ全体.jpg2024.2.24シラカバ雄花.jpg
      図5 2月24日のシラカバの雄花序の様子

 つまりは前述の予測で一番納得できるのが「ウェザーニュース」という事ですね。シラカバ花粉症の症状が毎年ひどくなる方はご注意あれ!


posted by 凄腕院長 at 18:10| 日記

2023年09月18日

11月1日より診療体制変更のお知らせ


 この度令和5年11月1日より、医師2名での新たな診療体制となります事をお知らせいたします。詳細について未定の部分もありますが概ね以下の通りとなります。

 理事長・院長は菅沼俊哉のままですが、診療は基本的に月、水、金曜日の9時から17時までとなります。基本的な診療時間は当面現在のまま維持しますので、それ以外の診療は新任医師の川浪康太郎先生が担当いたします。2名とも連携を密にし基本的に主治医制をとらずに全ての患者さんを2名共同で診察する予定です。また今までの日時指定予約診療も継続しますが予約枠数を増やし、医師2名体制で余裕ができるため来院した全ての患者さんを受付・診察したします。なお理念は「お待たせしないで且つしっかりと診察する」であります。

 当院は2002年8月に5q程離れた平岡公園東で開院し2017年5月に現在地へ移転しました。住宅地から病院の立ち並ぶ国道沿いの中心地という事で予想通り市内外の各地域から大勢の患者さんに来院していただき感謝しております。移転翌年の2018年には胆振東部地震そして2020年にはコロナ禍と言う未曽有の災難に見舞われました。幸いなことに人的・金銭的被害はほぼありませんでしたが、連日の激務(診療のみならず申請・報告などの多くの雑用)は自身の肉体的、精神的な疲弊が甚大で遂には腰椎ヘルニア発症による体調悪化、不眠に悩まされております。またこの間2020年には相次いで両親を亡くしたことで、我が人生を見つめ直すきっかけをもらいました。
 そこでこの度私自身が第一線を退いて後進に道を託す決断をしたわけですが、幸い大変優秀な後輩医師が意思を継いで地域医療に貢献してくれる事を確信しております。今まで私を信頼して受診していただいた全ての患者さんに感謝申し上げるとともに、引き続きご来院いただきます様よろしくお願い致します。

 川浪康太郎先生のご紹介
(経歴)平成18年 札幌南高校卒業
    平成25年 北海道大学医学部卒業
    北海道大学病院
    市立札幌病院
    市立釧路総合病院
    砂川市立病院
    手稲渓仁会病院
(資格)日本耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会認定専門医
    補聴器相談医
    身体障害者福祉法第15条指定医

(コメント)「はじめまして川浪康太郎です。どんなに軽い症状でも、ささいな日常の悩みでも気兼ねなく相談できるクリニックを目指していきます。一方通行の医療ではなく、二人三脚で最善の治療を見つけていきましょう。ご来院お待ちしております。」

 すがぬま耳鼻科A2_02(新任医師).pdf

posted by 凄腕院長 at 18:46| 日記

2023年02月23日

 2023年シーズンのシラカバ花粉飛散予測


 既に始まっている本州の花粉症シーズンですが、地方によっては過去10年間で最多と見込まれている様です。この場合北海道以外の地方では「スギ花粉症」が圧倒的に有名です。ではスギ花粉症は札幌市に存在しないのか?と言うと、昨年の札幌市における花粉飛散の状況を見ると4月の頭位にしっかりと観測されているのが分かり近年多い傾向です(道南や東北地方から南風に乗って飛散する?)。しかし見ての通り飛散期間は短期間であり本州で観測される飛散量とは100倍ほど桁が違います。ですからほとんど問題にはなりませんが札幌市在住でもスギ花粉症になる可能性は充分にある事が確認されています。

  2022札幌の花粉.JPG  

 さて本題の今シーズンシラカバ花粉飛散がどうなるかと言うと、おなじみの「道立衛生研究所」「日本気象協会」「ウェザーニュース社」の全てが例年より少なく、飛散量の多かった昨年比でも当然少ないとの予想です。今年も私自身の近所のシラカバを時々観察していますが、目視でも明らかに例年と比べて雄花序がまばらです。

2023日本気象協会1.JPG 

2023WN2.JPG

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 コロナ禍では人前で鼻をかんだりくしゃみをすることに気を遣う方も多いでしょう。花粉飛散が少ないからと言って必ずしも症状が軽いとも限りませんのでしっかりと予防をお勧めします。「初期治療」は症状が出始めてすぐに内服治療を開始すれば間に合います。毎年ひどくなる方は花粉飛散予想日の1週間程度前からの内服開始も良いでしょう。薬の治療がどうしても嫌な方は鼻粘膜のレーザー焼灼術も考慮して下さい。既に当院には花粉症対策としてレーザー手術希望される方が増えています。

レーザー治療は遅くても3月中に終わらせることをお勧めします(手術予約枠が残りわずかです)!


posted by 凄腕院長 at 20:41| 日記