2022年02月27日

 今年も花粉症の季節がやって来ます! ―2022年度の花粉飛散予測―


 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まった2020年の春、実はシラカバ花粉飛散の多い年でした。にもかかわらず花粉症の症状で受診する方は例年と比べ非常に少なく、これは緊急事態宣言下で多くの方が外出を控えて屋外でもマスクを着用していた事の効果がありそもそも症状があっても受診控えが多くあったためとも考えられます。そして昨年春は非常に花粉飛散が少ない年だったせいもあり、やはり受診される方は少なかったです。この様に花粉症に対するコロナ禍の影響は大きく、今年も更にオミクロン株の流行下で花粉症によるウイルス飛沫の飛散やCOVID-19との症状の見分けがつきにくいなどが懸念されています。

 さて結論から先に言えば今年度のシラカバ花粉飛散量は「かなり多い」との予測が出ています。何度も言う様にシラカバ花粉の飛散量は前年度夏季の気温、日照時間、日射量等に左右され、その結果各機関がほぼ同様の予測を出しているわけです。以下に参照した花粉飛散量の予測の結果を記載します。

1. 毎年お馴染み道立衛生研究所の予測によると2022年のシラカバ花粉飛散量は5段階(少ない、やや少ない、例年並、やや多い、多い)のうち多いとされています。
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/p_files/yosoku.html

2. 日本気象協会の予測では今年のシラカバ花粉飛散量は例年比220%、昨年比310%でともに「非常に多い」となっています。
https://tenki.jp/pollen/expectation/

  tenki予測1.JPG
  tenki予測2.JPG

3. 最後にウェザーニュース社の予測は天候と同様に例年かなりの精度と思っていますが、平年比140%、昨年比約180%とこれまた大変多いと言う結果です。https://weathernews.jp/s/topics/202201/180235/

  WN予測.JPG

 昨日から今日にかけて気温が上がり、大分雪解けも進みました。間もなく3月、春の訪れを迎えます。例年だと3月後半頃にはシラカバと同じカバノキ科のハンノキ花粉が飛散開始して、花粉症シーズン到来となります。その頃の新型コロナの状況が見通せませんが、早目の対策(初期療法)が大事なのは言うまでもありません。たくさんの花粉を取り込んで症状が酷くなってから受診するよりは、GW前には受診しておいて花粉の飛散開始かまたは症状が出始めたら直ぐに内服や点鼻薬、点眼薬を開始できるように準備しておきましょう。


posted by 凄腕院長 at 16:18| 日記

2022年02月03日

当クリニックの緊急事態


 今日現在新型コロナウイルスのオミクロン株による感染が猛威を振るっており、新規感染者数は北海道全体で3,800人弱、札幌市内で2,200人強といずれも過去最多を更新しました。当クリニックの発熱外来でも今年に入ってからの感染者数が今日現在で50人を超えました。それ以外にも一般の外来受診時に感染が疑われる方に抗原定性検査を行って数名の陽性者が発生しております。

  新コロ感染者状況3.JPG  

 本来であれば当院が札幌市と道に申請した発熱外来の時間は午前午後各30分の一日合計1時間ですが、これだけ有症状の方が増えて検査を希望する方々からの問い合わせがひっきりなしの状況でそうは言ってられません。また感染拡大を少しでも抑え医療機関の負荷を軽減するためには、感染者を早目に検知して療養してもらうのが最重要でありそれが我々最前線の診療所の役割と思っています。現状では午前午後で各3〜7名程度の検査(抗原定性検査かPCR検査)を行いうち約半数以上は陽性という実感です。とは言え予定した時間をはるかに超過しての対応には限界があり、現在のこの状況が暫くは続く(感染者数のピークは来週〜再来週あたり?)ものと思われますので今後の方針として次の通りに変更させていただきます。

 今後の2週間(2月4日〜2月18日)は診療時間を午前11:30まで、午後は17:30までに変更させていただきます。どうぞご了承ください。


posted by 凄腕院長 at 20:47| 日記