道立衛生研究所によると、3月13日に札幌市ではハンノキ花粉が初観測されました。ニュース等でスギ花粉症の話題をよく耳にしますが、スギ花粉症の無い北海道でもいよいよ花粉症の季節に突入です。例年札幌でももう少しすると、道南から飛んで来たスギ花粉が観測されるのですが症状の出る方は極少数ですね。一方でハンノキ花粉は全国各地で飛散しますが、特に北海道では同じカバノキ科であるシラカバの花粉症の方が多いので、ハンノキ花粉でも症状が出てしまうことが問題になります。
さて気になるのは花粉量も患者さんの数も多いシラカバ花粉の今シーズンの傾向です。例年通り、日本気象協会、ウェザーニュース社、道立衛生研究所などの予測が発表されています。それによると日本気象協会の予測は例年より少な目で(https://tenki.jp/pollen/expectation/)、後2者は今のところ例年比やや多目(https://jp.weathernews.com/news/20244/、http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/p_files/yosoku.htm)と予測しています。つまり予測にはばらつきがあるのですが、例年最も信頼性が高いのは何と言っても地元道立衛生研究所のものであることを付け加えておきます。また来週開催される日耳鼻北海道地方部会学術講演会でも予測が発表されることでしょう。
ウェザーニュースの予測(平年比)
ウェザーニュースの予測(前年比)?
私自身は昨シーズンのシラカバ花粉飛散量が少な目であったこと(それ以前の2年間は多目)、昨年末から時折眼にするシラカバの木には軒並みたくさんの雄花序がついていることから今シーズンの花粉は多いと予測しています。