以前にもこのニュースでお知らせした通り厚労省は近年の風疹の大流行を受け、風疹に関する特定感染症予防指針を改正(平成29年12月一部改正)し、風疹および先天性風疹症候群への対策を行い2020年度までに風疹排除の達成を目指していました。今回は今年2月に発表された追加的対策がこのGW明けの時期にいよいよ具体的に動き始めました。(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/)
その追加的対策のポイントとして3つ挙げられています。特に抗体保有率が低い昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの男性に対し、1)予防接種法に基づく定期接種の対象とし、3年間全国で原則無料で定期接種を実施 2)ワクチンの効率的な活用のため、まずは抗体検査を受けていただくこととし、補正予算等により全国で原則無料で実施 3)事業所検診の機会に抗体検査を受けられるようにすることや、夜間・休日の抗体検査・予防接種の実施に向け、体制を整備となっています。
厚労省の啓発ポスターです
既にこのGW明けから札幌市では対象となる方(昭和47年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの方)にはクーポン券が送られており、(昭和37年4月2日〜昭和47年4月1日生まれの方は自分でクーポン券を申請しなければなりません。)まずは国の集合契約に参加している医療機関を受診して風疹の抗体検査(血液検査)を受けていただいて、抗体検査が陰性であった場合には指定の医療機関において無料で風疹予防接種を1回受けることができます。(http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/huusinnotuikatekitaisakunituite.html)
当院でもクーポン券を利用した抗体検査と予防接種が可能ですので、対象となる方はこの機会に風疹や先天性風疹症候群から妊婦さんとおなかの赤ちゃんを守ることを是非お考え下さい。
実際のクーポンはこの様なものです