関東地方では先週あたりからスギ花粉が飛び始めました。今シーズンの場合花粉症の症状(鼻水、くしゃみ、嗅覚減退など)と新型コロナウイルス感染症の区別がつけずらい事を危惧する声も挙がっている様です。ここ北海道、札幌ではまず雪解け時期からシラカバと同じカバノキ科のハンノキ花粉が飛び始めますが、昨日今日の最高気温を見ていると今年の花粉飛散開始は早まるかもしれません。例年だと3月に入ってからですが、近年では2月中からいきなり多く飛散する年もあります。昨年がその良い例でハンノキもシラカバ花粉も飛散量が多かったのですが、ちょうど北海道に緊急事態宣言が発令されており、外出自粛、マスク・手洗いなどが重なって余り症状が重症化せずに済んだ方が多かった印象です。
昨年の道立衛生研究所のデータ
さて今年の花粉飛散予測については例年通り「日本気象協会」「ウェザーニュース社」「北海道立衛生研究所」などが既に発表済みではあります。概ね例年より少なめといったところでしょうか。花粉の飛散量は前年夏季の気温、日照時間、全天日射量が関与すると言われていますが、昨年夏の気温や天候はまあまあ平均的かという記憶があります。その一方で昨年のシラカバ花粉飛散量は非常に多かったので今年は少ないのではという予想が成り立ち、これは飛散量の多い年と少ない年が交互に現れる大まかな傾向があるからです。
日本気象協会とウェザーニュース社の予測
最も信頼性の高い北海道立衛生研究所が昨年11月に発表した予測によると今シーズンの札幌でのシラカバ花粉飛散量は「やや少ない」とのことですが、今月中にもハンノキ花粉の飛散が始まる可能性があり毎年花粉症でお悩みの方は早めの対策(初期療法)をお勧めします。