かねてより懸念されている今冬のインフルエンザ流行の兆しがどうやら見えてきた様子です。
NHKニュースによると厚労省の発表では今月11日までに1週間に全国約5000か所の医療機関から報告された患者数は1238人でした。これは前の週よりも602人多く、1医療機関当たり0.25人と「流行入り」の目安である1人を大きく下回っていますが、引き続き注意が必要です。都道府県別では岩手県が1.57人で県は「流行が始まった」と発表しています。次いで大阪府が0.65人、富山県が0.58人、東京都と熊本県が0.50人となっています。
さて北海道はと言うと全体では0.11人ですが札幌市では0.27人となっており、今月15日の市の発表によれば東区の小学校では学級閉鎖となっています。またこの発表と市の下水中のインフルエンザウイルスのモニタリングの結果を踏まえて、当院でも昨日から積極的にインフルエンザウイルス抗原の迅速検査を行っております。すると何と早速昨日1名清田区在住の方が陽性となりました!実に約3年ぶりのインフルエンザ患者さんです。
これらの事実から(感染者の確認や下水中ウイルスモニターの結果)は密やかに市中で感染が拡大しつつあるものと思われ、全国的に新型コロナウイルスの感染者も増加中であることから同時流行の現実味がかなり増してきたのではないでしょうか。少なくとも私自身はかなり切迫感を持って備えようと考えています。
「インフルエンザのワクチン接種も是非早目にご考慮ください!」