2018年03月22日

 花粉症の季節です、ハンノキ花粉が飛び始めました!


 道立衛生研究所によると、3月13日に札幌市ではハンノキ花粉が初観測されました。ニュース等でスギ花粉症の話題をよく耳にしますが、スギ花粉症の無い北海道でもいよいよ花粉症の季節に突入です。例年札幌でももう少しすると、道南から飛んで来たスギ花粉が観測されるのですが症状の出る方は極少数ですね。一方でハンノキ花粉は全国各地で飛散しますが、特に北海道では同じカバノキ科であるシラカバの花粉症の方が多いので、ハンノキ花粉でも症状が出てしまうことが問題になります。

  札幌ハンノキ飛散.JPG 
   上西ハンノキ.JPG

 さて気になるのは花粉量も患者さんの数も多いシラカバ花粉の今シーズンの傾向です。例年通り、日本気象協会、ウェザーニュース社、道立衛生研究所などの予測が発表されています。それによると日本気象協会の予測は例年より少な目で(https://tenki.jp/pollen/expectation/)、後2者は今のところ例年比やや多目(https://jp.weathernews.com/news/20244/http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/p_files/yosoku.htm)と予測しています。つまり予測にはばらつきがあるのですが、例年最も信頼性が高いのは何と言っても地元道立衛生研究所のものであることを付け加えておきます。また来週開催される日耳鼻北海道地方部会学術講演会でも予測が発表されることでしょう。

  花粉飛散予測3.JPG 
          ウェザーニュースの予測(平年比)

  花粉飛散予測4.JPG
          ウェザーニュースの予測(前年比)?

 私自身は昨シーズンのシラカバ花粉飛散量が少な目であったこと(それ以前の2年間は多目)、昨年末から時折眼にするシラカバの木には軒並みたくさんの雄花序がついていることから今シーズンの花粉は多いと予測しています。


posted by 凄腕院長 at 19:43| 日記

2018年03月01日

 ダニ舌下免疫療法が小児でも可能に


 ダニアレルギーの減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬であるアシテアレジスタードマークとミティキュアレジスタードマークの用法・用量が一部変更されました。これまで処方対象が成人および12歳以上の小児に限られていましたが、今回5歳以上の小児にも使用できるようになりました。

 アシテアレジスタードマークは5歳以上16歳以下の小児鼻炎患者を対象に、ミティキュアレジスタードマークは5歳以上18歳未満の小児鼻炎患者を対象とした国内第V相臨床試験を行っていますが、両者共に従来の臨床試験と比較してほぼ同等の有効性や安全性が確認されました。

 ダニ舌下錠.JPG ダニイラスト.JPG

 特に北海道ではダニアレルギーが比較的多く、幼小児期に一度アレルギーを発症すると「アレルギーマーチ」と言ってアトピー性皮膚炎から気管支喘息、アレルギー性鼻炎を次々と発症していくことが多いのですが、その連鎖を断ち切ってアレルギーを根治できる可能性があるのが舌下免疫療法です。中学、高校生になって勉強や部活が忙しくなる前に、また鼻炎症状がひどくなって睡眠不足や集中力低下の起こる前に治してしまうことは非常に重要で有意義なことであると思います。

 アレルギー性鼻炎の症状がひどくてお困りのお子さんは是非ご相談下さい。(ダニアレルゲンの舌下免疫療法については当院のHPをご覧下さい。)




posted by 凄腕院長 at 19:19| 日記

2018年02月12日

 インフルエンザの流行が拡大し、患者数過去最多に


 厚生労働省によると、2月4日までの1週間(第5週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は26万8811人となり、定点当たり54.33人とこれまでの最多を3週連続で更新しました。全国の医療機関を受診した推計患者数は約282万人で前週の約274万人より増加し、推定受診患者数の累積では1,000万人を突破した模様です。

    インフルエンザ診療2.JPG
               日経メディカル電子版より
 
 国内で流行しているインフルエンザウイルスの検出状況では直近(2018年第1〜第5週)でB型が318件と最も多く、AH3亜型が160件、AH1pdm09亜型が142件でした。これまではAH1pdm09亜型が主流でしたが、B型の勢いが増しているようです。なお札幌市でも今年に入りB型が増えています。

    札幌市インフル型.JPG
               「札幌市感染症情報」より

 今年この様にインフルエンザが大流行している理由として1つには例年とは異なる流行のパターン、すなわち例年シーズン初めにはA型の流行が見られ、一段落着いて1〜2月頃からB型の流行が見られることが多いのですが、今シーズンは当初から2つの型のウイルスが同時に流行することで患者数を押し上げたのではないかと考えられています。2つ目にはワクチン製造の遅れによる供給量の不足が挙げられています。最終的には昨年度と同程度の数のワクチンが供給されたとのことですが、各医療機関にとっては小出しで出荷されるワクチンを確保して患者さんの予約にお答えするのは非常な手間となるために最初の供給数が切れた時点で予約を打ち切ったところが多かったものと推測されます。そのためにワクチンを接種する間もなく流行が始まってしまった可能性があります。その他の要因としては日本全体を覆う寒気の影響、気温の低下も関係あるのかもしれませんが確実なことは誰にも不明です。
 今後もこの流行は暫く続くと予想されますが、体調を整えてシーズンを乗り切りましょう。流行が終了するのも例年より早いのでは。



 
posted by 凄腕院長 at 11:39| 日記